円形の脱毛や皮膚のフケのような変化があると、真菌感染を疑うことがあります。ただし、見た目だけで原因を特定することはできません。感染の有無は動物病院で検査して確認しましょう。受診までは皮膚の変化を記録し、人やほかの動物にうつる可能性にも配慮してください。
✅ この記事の3つのポイント
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見た目だけで判断しない
脱毛、フケのような皮膚の変化、赤みは、真菌以外の皮膚トラブルでも見られます。
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接触と衛生に気を配る
皮膚糸状菌症の一部は動物と人の間でうつることがあります。受診までは手洗いをし、生活スペースを清潔に保ちましょう。
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検査結果をもとにケアを決める
動物病院で皮膚の状態や検査結果を確認し、そのペットに合ったケアを相談します。
真菌性皮膚感染症とは?
「真菌性皮膚感染症」は、真菌が皮膚や被毛に影響する状態を広く指す言葉です。ペットでよく確認される皮膚糸状菌症は皮膚や毛に影響し、感染した動物や、汚染された毛・物に触れることで広がることがあります。
皮膚に起きる真菌の問題がすべて同じとは限りません。皮膚の変化にはさまざまな原因があるため、病変の見た目だけで真菌感染と決めつけたり、ほかの動物にうつると断定したりすることはできません。原因の確認には、獣医師の診察と検査が必要です。
初期に気づくことのある変化
皮膚糸状菌症では、脱毛、毛が途中で切れる、皮膚のフケやうろこ状の変化、赤み、かさぶたなどが見られることがあります。病変は一か所だけの場合も複数の場所に現れる場合もあり、かゆみの程度もさまざまです。
こうした変化はほかの皮膚疾患でも見られます。また、感染していても目立った皮膚症状がない動物もいます。特定の見た目やかゆみの有無だけで、真菌性皮膚感染症と診断することはできません。病変が急速に広がる場合や、ペットがつらそうにしている場合は動物病院に相談してください。
家で記録することと避けたい行動
受診前に次の点をメモしておくと、変化や経過を説明しやすくなります。
- 最初に気づいた時期と、病変がある場所
- 脱毛、フケのような変化、赤み、かさぶたなどの見た目と範囲
- かゆがる、なめる、引っかくなどの行動の変化
- 最近、同居する動物や人にも似た皮膚の変化があったか
- 使用したシャンプーや皮膚用製品、最近の生活環境の変化
可能であれば、同じ明るさと距離で写真を撮って経過を残しましょう。病変をこすったり、毛を無理に抜いたりしないでください。人用の塗り薬や余った薬を自己判断で使うこと、根拠が確認されていない民間療法を試すことも避けましょう。皮膚を刺激したり、診断や治療を難しくしたりするおそれがあります。
動物病院の診察・検査で確認すること
獣医師は、病変の場所や見た目、ペットの健康状態、同居する人や動物に皮膚の変化があるかなどを確認することがあります。必要に応じて、皮膚や毛の検査、真菌培養検査、顕微鏡検査、分子検査などが検討されます。
紫外線を使った検査で蛍光が見られなくても、すべての真菌感染を否定できるわけではありません。検査ごとに分かることや限界が異なるため、どの検査が必要か、結果をどう解釈するかは獣医師に確認しましょう。治療方法は確認された原因や病変の状態によって異なります。
悪化や再発を防ぐためのケア
真菌感染が疑われる、または確認された場合は、病変に触れた後に手を洗い、受診の前後を通じてペットの寝具やよく使う物を清潔に保ちましょう。ブラシやタオルなどは、ほかの動物と共用しないほうがよいでしょう。掃除や洗濯の方法は動物病院に相談し、刺激になる可能性がある洗剤や消毒剤をペットの皮膚に直接使わないでください。
獣医師から治療や再診の予定を案内されたら、よくなったように見えても自己判断で変更せず、指示に従いましょう。脱毛やフケのような変化が再び現れたり、症状が悪化したりした場合は病院に連絡してください。人にも円形の発疹やかゆみなどが現れたら、ペットと接触したことを医療関係者に伝えて受診しましょう。
よくある質問
Q. 真菌性皮膚感染症は人にうつりますか?
A. 皮膚糸状菌症の一部は動物から人にうつることがあります。感染が疑われる場合は、病変に触れた後に手を洗ってください。家族に皮膚の変化が現れたら、医療関係者にペットとの接触を伝えましょう。
Q. 脱毛やフケのような変化があれば、真菌性皮膚感染症ですか?
A. いいえ。脱毛やフケのような変化はさまざまな皮膚トラブルで見られるため、見た目だけでは原因を区別できません。動物病院の診察と必要な検査で確認しましょう。
Q. 検査で蛍光が見られなければ、真菌感染ではありませんか?
A. そうとは限りません。蛍光を確認する検査ですべての感染が見つかるわけではないため、獣医師は病変やほかの検査結果も合わせて判断することがあります。
Q. まず家で人用の塗り薬を使ってもよいですか?
A. 自己判断で使うのは避けましょう。製品によってはペットに適さず、検査や治療に影響することがあります。使用前に獣医師に確認してください。
参考資料
皮膚の変化が真菌感染によるものかどうかは、写真や見た目だけでは確定できません。新しい病変ができたり症状が悪化したりした場合は、動物病院で確認してください。人にも皮膚症状が出た場合は、医療関係者に相談しましょう。
この記事はペットの飼い主向けの一般情報であり、診断や治療の代わりにはなりません。症状がある場合は獣医師に相談してください。