猫の耳まわりの毛が抜けるのは正常?

猫は、耳のまわりの毛がほかの部位よりもともと薄く見えることがあります。ただし、急に範囲が広がったり、かゆみ・かさぶた・傷を伴ったりする場合は、皮膚の問題がないか確認が必要です。毛が薄くなった場所に加え、耳の中の変化や、耳を掻く様子も観察しましょう。

✅ この記事の3つのポイント

🐱

耳の前の毛はもともと薄いことがあります

目と耳の間の毛が左右とも似たように薄く見えるのは、正常な毛の生え方の場合があります。急な変化かどうか、皮膚症状がないかも確認しましょう。

🔎

かゆみや皮膚の変化が手がかりです

頻繁に掻く、頭を振る、赤み・フケ・かさぶた・浸出液がある場合は、原因を確認するために受診が必要なことがあります。

📝

自己判断で塗ったり、耳を掘ったりしないでください

人用の軟膏や自己判断で使う耳洗浄剤は、刺激になったり診断を難しくしたりすることがあります。変化や行動を記録して、獣医師に伝えましょう。

猫の耳の毛が抜ける意味とよくある原因

猫は、目と耳の間、いわゆる耳の前方の毛がもともとまばらなことがあります。左右が似た状態で、皮膚に問題がなさそうであり、急にさらに毛が抜けている様子もなければ、正常な毛の生え方の可能性があります。

一方、新たに毛が抜けたり、範囲が広がったりしている場合は、かゆみによる掻き壊し、皮膚の炎症、寄生虫、真菌感染、アレルギーなど、さまざまな原因が考えられます。耳の中の炎症や不快感から耳の周囲を掻き、毛が切れることもあります。見た目だけで原因を断定することはできません。

初期に観察できる変化

毛が薄くなった場所が耳の前なのか、耳介なのか、耳の後ろなのかを確認しましょう。もともと毛がまばらなのか、短く切れているのか、円形に抜けているのかも観察するとよいでしょう。

  • 耳や顔を頻繁に掻いたり、頭を振ったりしていないか
  • 皮膚に赤みや腫れがあるか、フケ・かさぶた・傷・浸出液がないか
  • 耳の中に分泌物やにおいがないか
  • 片側だけの変化か、左右で似たように見えるか

無理に耳を開いたり、綿棒を奥まで入れたりしないでください。痛みがある場合や皮膚が傷ついている場合、さらに刺激するおそれがあります。

自宅で記録することと避けたい行動

最初に気づいた時期と、その後の変化をメモしましょう。同じような明るさと角度で写真を撮っておくと、受診時に経過を比べるのに役立ちます。掻く回数や頭を振る様子、食欲や普段の行動の変化も記録してください。ほかのペットや家族にも似た皮膚症状がある場合は、獣医師に伝えましょう。

人用の軟膏・抗真菌薬・点耳薬を塗ったり、残っている動物用の薬を自己判断で使ったりしないでください。耳に油や洗浄剤を入れたり、かさぶたを剥がしたりすることも避けましょう。原因によってケア方法が異なるため、まず診察で確認してください。

動物病院の診察・検査で確認すること

毛が急に抜け始めた、範囲が広がっている、かゆみや皮膚の傷を伴う場合は、動物病院に相談しましょう。獣医師は毛や皮膚、耳の中を確認し、症状が始まった時期や生活環境などについて尋ねることがあります。

必要に応じて、皮膚や耳の分泌物を顕微鏡で調べたり、皮膚掻爬検査や真菌検査など、原因に応じた検査を検討したりします。すべての猫に同じ検査が必要なわけではなく、診察結果に応じて検査や治療の計画が決まります。出血、強い痛み、耳の明らかな腫れ、ふらつきなど心配な変化がある場合は、速やかに病院へ連絡してください。

再発や悪化を防ぐためのケア

診断を受けた場合は、処方されたケア方法に従い、症状がよくなっても自己判断で治療を中断しないでください。耳を頻繁に強く拭いたり、毛を刈ったりすると皮膚への刺激が強まることがあるため避けましょう。寄生虫予防や環境の管理が必要かどうかは、獣医師に相談してください。

毛が再び生える速さや程度は、原因や皮膚の状態によって異なります。以前の写真と比べて変化が続いていないか、再びかゆがっていないか確認しましょう。悪化したり、新しい症状が出たりした場合は、再診が必要か相談してください。

参考資料について

猫の脱毛には、正常な毛の生え方から皮膚や耳の病気まで、さまざまな原因があります。以下の資料は一般的な情報を提供するもので、個々の猫の診断に代わるものではありません。症状が続く場合や皮膚の傷が見られる場合は、獣医師の診察を受けてください。

よくある質問

Q. 猫は目と耳の間の毛がもともと少ないことがありますか?

A. はい。耳の前の毛はもともとまばらに見えることがあります。左右が似ていて皮膚に異常がなく、急に進行する変化がなければ、自然な毛の生え方かもしれません。ただし、かゆみやかさぶたなどがある場合は、診察で確認しましょう。

Q. 耳の毛が抜けたら真菌感染ですか?

A. 毛が抜けているだけでは、真菌感染と判断できません。寄生虫、掻き壊し、アレルギーなど、ほかの原因も考えられます。皮膚の状態や必要な検査の結果をもとに、獣医師が確認する必要があります。

Q. 猫が耳を掻いて毛が抜けた場合、自宅で軟膏を塗ってもよいですか?

A. 人用の軟膏や残っている薬を自己判断で塗らないでください。成分によっては猫に適さないことがあり、原因に合わない薬は刺激になったり診断を遅らせたりするおそれがあります。皮膚や耳の状態を確認するため、動物病院に相談してください。

Q. どのような場合に動物病院へ行くべきですか?

A. 毛が抜ける範囲が広がる、繰り返す、かゆみ・赤み・かさぶた・傷・分泌物を伴う場合は受診をおすすめします。強い痛み、出血、明らかな腫れ、ふらつきなど心配な変化があれば、速やかに病院へ連絡してください。

参考資料

耳のまわりの毛が薄いというだけでは、病気かどうかは判断できません。変化の場所や進み方、かゆみや皮膚症状もあわせて観察し、心配な変化があれば獣医師に相談しましょう。

この記事はペットの飼い主向けの一般情報であり、診断や治療の代わりにはなりません。症状がある場合は獣医師に相談してください。